農山漁村で民宿に泊まって「田舎暮らし」を体験しませんか―。県内の主に山間部や島しょ部で、宿泊して農業や漁業を体験できる民宿を掲載したパンフレット「かがわのいなかに泊まろう!! 紹介します!! 香川の農林漁家民宿」を県が作製した。一般的なホテルや旅館とは違い、「祖父母の家に泊まるようなイメージ」(県農村整備課)で古民家などに宿泊し、こだわりの旅を楽しめる30軒を紹介している。


県内の農山漁村で宿泊して農業や漁業を体験できる民宿を紹介するパンフレット


 県は、農山漁村に滞在して自然や文化、地域の人々との交流を楽しむ「農泊」を推進している。近年、さまざまな体験施設やその周辺で宿泊できる農林漁家民宿が県内でも増えてきたことから、これらを収録したパンフレットを2014年度に作製。今回は改訂版として掲載数を16軒から30軒に増やし、3月に発行した。

 東かがわ市から観音寺市まで県内一円の農林漁家民宿30軒を写真付きで掲載し、中でも豊島(土庄町)10、小豆島4、男木島(高松市)2と島しょ部が16軒と過半数を占める。

 住所、電話番号、宿泊定員、宿泊料金などの基本データのほか、民宿やその提携先で体験できる内容を詳しく記載。民宿の特徴、アピールしたいポイントをコメント形式で添えている。

 宿泊料金は素泊まりなら3千~4千円程度が中心。体験できる内容は野菜収穫などの農業が多く、島しょ部では魚釣りやシーカヤック、山間部では里山歩きやそば打ち、竹細工といった農山漁村ならではのメニューを用意している。ジビエなど特色ある郷土料理を味わえる民宿もある。

 A4判、オールカラーの巻三つ折り。3千部を作製。県内の道の駅、市町の窓口、県の東京事務所と大阪事務所などに備え付けている。希望者には県農村整備課でも配布する。問い合わせは県農村整備課、電話087-832-3449。

(四国新聞・2020/04/23掲載)


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