「香川のインフラ施設を巡ってSNSに投稿しよう」―。県内の特色ある橋やダム、灯台などの公共土木施設を紹介するパンフレット「かがわインふらっと」を県が作製した。観音寺市の豊稔池堰堤(えんてい)や三架橋(さんかばし)、高松市の高松港玉藻防波堤灯台(赤灯台「せとしるべ」)、香東川橋梁(きょうりょう)など39カ所の見どころを掲載。建設業の将来を担う若い人たちが手に取りやすいように親しみやすい内容に仕上げている。


県内の特色ある橋やダム、灯台などを紹介するパンフレット「かがわインふらっと」


 県内にある公共土木施設に関心を持ってもらうとともに、建設業の魅力を情報発信し、担い手確保につなげたいとの目的で初めて作製した。ネーミングには身近な施設に「ふらっと」出掛けてほしいとの思いを込めた。

 「瀬戸内海をのぞむインフラ」「瀬戸内海の島にあるインフラ」「山や生活の中にあるインフラ」「憩いのインフラ」の各テーマに大別。写真に添えて、土木技術や特徴のほか、施設にまつわる背景や歴史を分かりやすく解説している。イラストも使ったチェックポイントや一口メモ、詳しい位置を確認できる2次元バーコードも付けた。

 「インフラ探索ツアー」と題する二つのモデルコースやダムカードなどの情報も掲載し、最後に「写真や動画を撮って、SNSに投稿してください」と呼び掛けている。

 A4判、オールカラーの全8ページ。1万部を作製。県内の道の駅や県営ダム管理事務所などに備え付けており、県内の高校、高専、大学の土木・建築関係学科の生徒、学生にも配った。希望者には県土木監理課でも配布する。

 県のホームページの「香川県建設業担い手確保・育成ポータルサイト」にも掲載している。

 県土木監理課の担当者は「新型コロナウイルスの感染が終息すれば、ぜひふらっと出掛けて、日常生活や経済活動を支えるインフラ施設への関心を深めてもらいたい」と話している。問い合わせは県土木監理課、電話087-832-3512。

(四国新聞・2020/04/21掲載)


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