穴吹エンタープライズ(香川県高松市)は、地域産品を使った加工食品の新ブランド「このへんのたからもの」を立ち上げた。第1弾の取り組みとして、全国的に人気の骨付鳥をコメと一緒に炊き上げる商品を開発、運営する高速道路サービスエリア(SA)や道の駅で販売を始めた。併せてSAなどで扱うプライベートブランド(PB)商品も刷新し、地元密着を売りとした商品販売を強化する。


「元祖まるごと骨付鳥メシ」の調理イメージ


 新ブランドは、四国4県を親しみを込めて「このへん」と表現し、地元の食材や名店の味を紹介したり、新しい食べ方を提案したりする「地域密着型おいしさ発見ブランド」と定義。ロゴマークを作成し、新商品開発は、運営する高松自動車道津田の松原SA(さぬき市)、徳島自動車道上板SA(徳島県)、道の駅滝宮(綾川町)の従業員らが中心となって進めている。


「このへんのたからもの」のロゴマーク


 第1弾の「元祖まるごと骨付鳥メシ」(1980円)は、ジューシーに焼き上げたひな鳥とスパイス、小豆島産の特製だしがパックになった炊き込みご飯(2合)用の商品。お茶漬けでも楽しめる土産として今年10月に両SA上下線と道の駅の5カ所で販売を始め、約1週間で売り切れたという。現在は製造が追い付き再販している。
 PB商品は、瀬戸内海産のいりこだしや県産唐辛子「香川本鷹」を使ったドレッシング、ニンニク・コショウ味の骨付鳥コロッケ、県産イチゴ「さぬきひめ」を使ったイチゴバターなど5種類をリニューアル。それぞれキャッチコピーやパッケージデザイン、容量や価格などを見直し、新ブランドに加えた。
 新商品は年明けから第2弾の販売を始める予定で、以降の商品も開発を進めている。宿泊施設なども運営する同社は「徹底した地元密着で4県のいいものを売り出し、観光振興などにもつなげたい」としている。

(四国新聞・2024/12/19掲載)


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