生け花の小原流高松支部(坂根寛朱支部長)による高松支部創立65周年記念花展「花輝く 如月」が23日、香川県高松市玉藻町の玉藻公園披雲閣で始まった。春の花をふんだんに使った会場は甘い香りに包まれ、来場者に新しい季節の訪れを感じさせている。24日まで。


春をイメージした色鮮やかな作品に見入る来場者=香川県高松市玉藻町、玉藻公園


 新型コロナウイルスの影響で前回の60周年は中止しており、記念展の開催は15年ぶり。会員ら135人が1点ずつ出品。部屋ごとにテーマが設けられ、色鮮やかな花の競演が楽しめるようになっている。
 会場には、カラモモの枝の曲線と鮮やかな黄色のシンビジウムを組み合わせた躍動感あふれる秀作や、レモンをアクセントにしたユニークな作品も。このほか、平たい皿に水を張り五葉松やモクレンで山と池を表現したり、若い世代が制作した壁に掛けられる作品も注目されていた。
 同市西春日町から訪れた善勝スエ子さん(75)は「知らない花や木がたくさんあり楽しかった」と笑顔で話していた。坂根支部長は「今回は現代的な作品も多くあるので気軽に見に来てほしい」と語った。

(四国新聞・2025/02/24掲載)



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