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瀬戸内国際芸術祭2025夏会期開幕 ベトナムプロジェクト 高松港周辺・夏会期限定
瀬戸芸周遊の起点となる高松港周辺では、夏会期限定で「ベトナムプロジェクト」が展開される。食や工芸、デザインなどが楽しめるマルシェがお目見えするほか、現代アート展や記念シンポジウムも開催。高松港周辺をベトナムの多様な魅力とエネルギーで包み込む。
日本で暮らすベトナム人が増える中、実行委が同国を身近に感じてもらおうと企画した。
「コン(共に)モーメンツ」と題したマルシェは、玉藻公園北側のキャッスルプロムナードで14ブースが出展。菅笠(すげがさ)や郷土玩具といった伝統工芸品が並ぶほか、制作実演やワークショップもある。同国のデザイナーによるTシャツやアクセサリーなども販売する。
食のブースでは、首都ハノイで創業し世界で100店舗以上を展開する「コン・カフェ」が日本初出店。フォーやサンドイッチなどベトナム料理店も軒を連ねる。週末を中心に音楽や舞踊、ファッションショーなどのイベントも催される。
夕刻からは、会場の遊歩道に沿って色とりどりのランタン約300個の明かりをともす「ランタンプロムナード」を実施。同国の祭りをイメージした幻想的な風景を浮かび上がらせる。
現代美術展は県立ミュージアムを会場にベトナム出身のアーティスト4人が出品。現代社会をテーマに映像作品などを展開する。記念シンポジウム(8日午後2時からレクザムホール)は、同国の暮らしやアートなどをテーマに実施する。
実行委は「ベトナムの文化に触れるとともに、会場の職人らとも積極的に交流してほしい」としている。
(四国新聞・2025/08/01掲載)