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岩肌に「夏至観音」荘厳 小豆島・洞雲山
香川県小豆郡小豆島町坂手の小豆島霊場1番札所・洞雲山(白石行永住職)で10日、洞窟の岩肌に差し込む初夏の強い日差しと影のコントラストが生み出す荘厳な「夏至観音」が姿を現した。参拝者らは、神秘的なたたずまいに息をのみ、熱心に手を合わせた。
一年で昼の時間が最も長い夏至(今年は21日)を挟んだ約50日間のうち、晴天の日の午後3時ごろから数分間だけ見ることができる自然現象。同寺によると、1989年にお遍路さんが偶然気付き、それ以来、この時季に多くの参拝者が訪れるようになったという。
この日は午前中から快晴で、午後2時45分過ぎには雲が全くない状態に。岩肌に強い光が注ぐにつれ、同3時ごろから観音立像のシルエットが足元から徐々に伸び上がるように現れた。3分ほどで高さ約3メートル、錫杖(しゃくじょう)を手に持ち、冠をかぶったように見える全身がくっきりと浮かび上がった。
山伏の吹くほら貝の音や白石住職の読経が響く中、参拝者は岩肌に浮かび上がった観音立像を見つめながら、写真を撮ったり、読経したりしていた。
毎年見に来ている土庄町の会社員鴨木徳子さん(60)は「一年の平穏無事を祈願した。参拝できてありがたい」。埼玉県飯能市から訪れた三上蓮浄さん(59)は「初めて訪れた小豆島。清らかで優しそうな姿を拝むことができて良かった」と話していた。
(四国新聞・2026/06/12掲載)

