讃岐さくら遍路 めくるめく美の競演 今、輝き放つ
新型コロナウイルスの感染拡大で社会が閉塞感に覆われていますが、県内でも桜が見頃を迎えました。不要不急の外出が控えられている中、県内の名所を紹介します。「WEB花見」をお楽しみください。ドローン撮影はNPO法人「輝」(東かがわ市)。
丸亀城(丸亀市一番丁)
ソメイヨシノを中心に約650本の桜が咲き、「石垣の名城」とたたえられる天守との競演は圧巻。大手門の近くに位置する「うるし林」や、見返り坂と呼ばれる急な坂道を登った先にある天守に近い二の丸の桜も人気だ。(2020/4/3撮影)
金刀比羅宮(琴平町)
象頭山の中腹に鎮座している「こんぴらさん」。ソメイヨシノなど約3500本が境内をかれんに彩っている。大門から約150メートルにわたって石畳が続く「桜馬場」では、両側に並ぶ桜が薄桃色のアーチをつくり出し、春の風情を醸し出している。(2020/4/2撮影)
亀鶴公園(さぬき市長尾名)
桜のアーチが楽しめるスポット。宇佐神社から園内の宮池に浮かぶ亀島まで約300メートルにわたって堤の両サイドに約200本のソメイヨシノなどが並び、美を競っている。新型コロナウイルスの影響で恒例の夜間ライトアップは中止となった。(2020/4/2撮影)
紫雲出山山頂園地(三豊市詫間町)
ソメイヨシノや八重桜など約千本の桜が瀬戸内海の多島美と競演。米紙電子版で紹介されて注目を浴びたが、今シーズンは新型コロナウイルスの影響で入山禁止に。三豊市観光交流局はホームページで山上の様子をリアルタイムで配信している。(特別な許可を得てドローンで2020/4/3撮影)
玉藻公園(高松市玉藻町)
国史跡に指定されている高松城跡。海水を堀に引き込んだ日本三大水城の一つで、園内の披雲閣や月見櫓などは国の重要文化財に指定されている。東門を入ってすぐの桜の馬場には、ソメイヨシノなど76本が咲き誇り、「城の春」を演出している。(2020/4/3撮影)
白峯寺(坂出市青海町)
五色台の白峰に鎮座する四国霊場81番札所。白峰パークセンターから寺に向かう参道脇では約70本のソメイヨシノが咲き、参拝客らを迎える。護摩堂横のシダレザクラも見応え十分。白峰展望台からは桜と瀬戸大橋、瀬戸内海が競演している。(2020/4/2撮影)
城山桜公園(小豆島町池田)
城山は小豆島の三都半島の付け根に位置し、標高は約110メートル。木下恵介監督の映画「二十四の瞳」(1954年)にも登場した桜の名所で、ソメイヨシノを中心に約600本が植えられている。眼下に広がる池田湾と一体となった眺望が素晴らしい。(2020/4/2撮影)
女木島(高松市女木町)
桃太郎伝説の鬼ケ島として知られる女木島は知る人ぞ知る「桜の島」。約3千本のソメイヨシノなどが咲き乱れ、島をピンク色に染める。鷲ケ峰展望台からは瀬戸内海と桜の競演が堪能でき、女木港から鬼ケ島大洞窟へ続く道も華やかだ。(特別な許可を得てドローンで2020/4/2撮影)
門入の郷(さぬき市寒川町)
門入ダムの周辺一帯に点在する約千本の桜。カメリア温泉近くに架かる真っ赤な「門入ブリッジ」の脇には2日、色とりどりのこいのぼり40匹ほどがお目見えし、咲き誇る桜との競演を楽しむように風に揺れている。花は今週末にピークを迎えそうだ。(2020/4/2撮影)
白山(三木町)
讃岐七富士の一つ。「香川のみどり百選」にも選ばれており、町のシンボルとして親しまれている。麓にある白山神社は、地元住民らに知られる桜の名所。かれんに咲く淡いピンク色の花々が例年、ウオーキングを楽しむ人々の心を和ませている。(2020/3/31撮影)
栗林公園(高松市栗林町)
紫雲山を借景に、池や築山を配した江戸初期の回遊式庭園。国の特別名勝で春にはソメイヨシノなどが美を競い合う。中でも商工奨励館前や芝生広場が見どころ。淡いピンク色の花が青々とした緑に一層映え、情緒あふれる庭園美を創出している。(2020/4/3撮影)
琴弾八幡宮(観音寺市八幡町)
「日本さくら名所100選」に選ばれている琴弾公園の一角。境内に沿う道路の両脇に桜並木が続き、庭園もしつらえられている。松林の濃い緑にピンクの花が映え、コントラストが鮮やか。ぼんぼりの明かりに浮かび上がる夜桜も幻想的で美しい。(2020/4/2撮影)
龍桜公園(高松市香川町)
さぬき百景に選ばれている桜の名所。龍満池に150メートルほど突き出た川東八幡宮の御旅所まで、参道の両脇にソメイヨシノが立ち並ぶ。満々と水をたたえ、春のやわらかい陽光に輝く水面に桜の影が落ちるさまや同宮から見下ろす景色は圧巻。(2020/4/2撮影)
琴電挿頭丘駅周辺(綾川町)
琴電挿頭丘駅周辺は、電車と桜のコラボレーションが楽しめるスポット。ソメイヨシノが連なり、春風に舞う花びらの中を電車が駆け抜ける光景は、撮り鉄ならずともカメラを構えたくなる。車窓からも青空に映えた鮮やかな桜が観賞できそう。(2020/4/2撮影)
公渕森林公園(高松市東植田町)
美しい自然の中、芝生広場や森林学習展示館などがある公園。入り口から500メートルほど続くメインストリート、その両側に立ち並ぶ桜が淡いピンク色の見事なアーチをつくる。見上げると、穏やかな春の光を浴びた花びら一枚一枚が輝きだすよう。(2020/3/31撮影)
桃陵公園(多度津町)
金毘羅参詣の玄関口、北前船の寄港地として栄えたまち並みや瀬戸内海を見渡せる高台に約1500本のソメイヨシノが咲く。中でも、コンコース広場のすり鉢状の斜面一帯に広がる桜は見応えがある。「一太郎やぁい」像の近くでも咲き乱れている。(2020/4/2撮影)
(四国新聞・2020/04/04掲載)