城下町の夏をダンスと花火で彩る「まるがめ婆娑羅(ばさら)まつり2019」(同実行委主催、四国新聞社など協賛)が24、25の両日、丸亀市中心部で開かれる。20周年の節目となる今回、24日の「婆娑羅花火」は例年よりも約1千発多い約6千発を打ち上げ、一段と迫力を増すクライマックスは盛り上がること間違いなし。「婆娑羅ダンス『風起(ふうき)』」と「バサラ☆キッズ」には県内外の計125連、延べ約6600人が出場。2日間にわたり熱のこもったパフォーマンスを繰り広げ、丸亀のまちを熱気と興奮で包み込む。(写真は昨年のまつりから)



125連6600人、渾身の舞 婆娑羅ダンス「風起」、バサラ☆キッズ

 婆娑羅は既成概念や権威にとらわれない自由で奔放な行動を意味する。まつりの代名詞となっている「婆娑羅ダンス『風起』」は、まさしく婆娑羅の気風そのもの。振り付けや音楽、衣装など全てが自由だ。



 今年の「風起」には県内外の104連が出場する。よさこい、ヒップホップ、チアダンスや新体操をベースにしたものまで多種多彩な踊り連が集まり、年代もさまざま。渾身(こんしん)のパフォーマンスを繰り広げ、城下を熱く盛り上げる。



 「バサラ☆キッズ」には市内の幼稚園や保育所などの21連が出場し、かわいい踊りで花を添える。



 会場はミモカ(市猪熊弦一郎現代美術館ゲートプラザ)、みなと公園、大手門BASARA広場(市民ひろば)など6カ所。踊り連が各会場を回ってパフォーマンスを繰り広げる。

 24日は午前11時から、25日は午前10時から、各会場で順次ダンスがスタート。フィナーレの「総乱舞」は25日午後9時からミモカ会場で始まり、踊り手たちのほとばしるエネルギーで夏の祭典を締めくくる。

6000発、圧巻のショー 婆娑羅花火

 ダンスの興奮冷めやらぬ初日の夜、約6千発の「婆娑羅花火」が丸亀の夜空を華やかに染める。フィナーレでは約3分間、例年の2倍となる約1400発のスターマインや特大スパンコールなどを次々と打ち上げ、圧巻の光のショーを展開する。



 花火大会は3部構成で、神事の後、24日午後8時15分にスタートする。

 前半の約20分間は「華」をテーマに、漆黒の夜空をキャンバスに美しい大輪の光の花を咲かせる。後半の約20分間は「美」と題し、高さや打ち上げ角度に工夫を凝らしたプログラムで観客を酔わせる。

 最後は「ブルー・フラッシュ・アワー」(ボートレースまるがめ提供)。花火を打ち上げる台船の配置の工夫により、例年と同じ3分間で2倍のスターマインの打ち上げが可能になり、見応えがアップする。

 ボートレースまるがめは午後5時から、1、2階スタンドを花火の観客に無料開放する。午後7時からと同7時15分から香川支部の選手12人によるエキシビションレースがあり、お菓子がもらえる模擬舟券で遊べる。

イベント

 各会場ではダンスのほかにも多彩なイベントを展開する。シンガー・ソングライターの優希亜さん、石居直さん、ヒーローソングシンガーの福田竜也さんは、それぞれ24、25両日のライブで観衆を沸かせる。



 24日は、ご当地アイドル「きみともキャンディ」やキッズバンドのステージ、地元の近藤バレエ研究所のバレエに加え、市民ひろばで市民参加のカラオケ大会(午前11時~午後7時)を楽しめる。



 25日は高知のよさこいの有名連「サボタージュ」、徳島の阿波おどりの踊り連「さつき連」が登場。それぞれ本場の踊りを見せる。子ども用バイクを体験するイベント(500円)が午前10時~正午と午後2~4時に市民ひろば北側道路で開かれる。

交通規制

 踊り会場周辺は24日午前11時~午後9時、25日午前9時~午後9時半に車両通行止め(会場ごとに時間は異なる)を行う。臨時の無料駐車場は城西小学校、城乾小学校、西中学校、東中学校に各300台。実行委はJRや路線バスの利用を呼び掛けている。JR丸亀駅前から市役所西側まで、約30分間隔で無料シャトルバスを運行する。

 花火大会の会場の丸亀港周辺でも、24日午後5時半から交通規制を順次実施。京極大橋歩道と富士見町陸橋は午後7時半~同9時に立ち入り禁止となる。ボートレースまるがめでは午後4時から駐車場(2200台)を無料で開放する。

 問い合わせは、まるがめ婆娑羅まつり実行委員会〈0877(22)2371〉。

(四国新聞・2019/08/23掲載)


まるがめ婆娑羅まつり(ばさらまつり) 公式ホームページ


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