瀬戸大橋タワー(坂出市番の州緑町)地上108メートル、ぐるりと空中散歩 瀬戸大橋や島々一望 冬は空気が澄み格別
UFOを思わせる形をした回転式の展望タワー「瀬戸大橋タワー」(坂出市番の州緑町)は、高さ108メートルの地点から瀬戸大橋や塩飽の島々、讃岐山脈まで360度をぐるりと見渡せる。鳥になったような気分で、瀬戸大橋を眼下に眺めながら空中散歩に出掛けてみよう。
タワーは瀬戸大橋の開通に合わせ、1988(昭和63)年に開業。最頂部の高さは132メートルあり、展望室が回転しながら昇降するタワーとしては世界一だという。外径15・5メートル、内径13・3メートルもあるドーナツ状の展望室内にはオレンジやブルーの椅子がずらりと並び、定員は何と100人。展望室内はちょっとレトロな雰囲気で味がある。
展望室は数分をかけて108メートルの地点へ。そこでゆっくりと3回転する。さまざまな角度から瀬戸大橋を眺めてきたが、この高さから橋を眺めるのは初めて。高速道路にはおもちゃのように小さく見える自動車が走っていく。
視線を橋のたもとに移すと、たくさんの漁船が海上を行き交っているのが見える。大きなタンカーもゆったりと通り過ぎていく。
西側には本島、北側には瀬戸大橋の橋脚にある与島や岩黒島、櫃石島が見える。東側に回転すると番の州臨海工業団地の煙突やタンクが並ぶ。山本忠司設計の瀬戸大橋記念館をこの高さから眺めるというのも、建物の構造がよく分かって面白い。
地上から瀬戸内海を眺めてみて驚いたのは、沙弥島の美しさ。海の水は透明度が高く、透き通ったエメラルドグリーン。ナカンダ浜に立つエノキの木が小さいながらも存在感を放っていた。
スカイウオークは所要時間約10分。冬はオフシーズンだというが、運営会社の大林優支配人によると、冬は空や海が澄んでいて見通しがいい日も多いという。
営業時間は9:00から17:00まで(入場は16:20まで)。年中無休。料金は高校生以上800円ほか。問い合わせは、電話0877-45-8791。
(四国新聞・2020/01/14掲載)
瀬戸大橋タワー
所在地 | 香川県坂出市番の州緑町6-6 |
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営業時間 | 9:00~17:00(入場は16:20まで) |
料金 | 高校生以上800円、3才~中学生500円 |
定休日 | 年中無休 |
TEL | 0877-45-8791 |