宇多津町のうたづ臨海公園内に整備中の四国水族館で22日、施設の内部が報道陣に初めて公開された。瀬戸内海を望むプールではイルカが、大型水槽ではエイがひと足早く到着して遊泳中。3月20日のオープンに向け、内装や展示演出のための工事など準備が大詰めを迎えている。


瀬戸内海を背景にイルカが観賞できる「海豚プール」=宇多津町、四国水族館


 四国水族館は、臨海公園西側の町有地約8500平方メートルに鉄骨2階建て、延べ床面積約7200平方メートルの施設を整備中。完成後の展示水量は2233立方メートルと四国最大級で、約80基の水槽で約400種1万4千点を展示する。

 この日公開された水槽は、メインの大型水槽「綿津見の景」(幅約11メートル、深さ最大約8メートル)や、デッキから瀬戸内海を背景にイルカを観賞する「海豚(いるか)プール」、アカシュモクザメの群れを見上げる「神無月の景」、鳴門海峡の渦潮を再現する「渦潮の景」の4種類。


メインの大型水槽「綿津見の景」。展示する約20種のうち、一足早くマダラトビエイの群れが遊泳している


 このうち、約20種類を展示予定の「綿津見の景」では、マダラトビエイの群れが悠々と水槽内を遊泳。施設2階の「海豚プール」でも、マダライルカたちが水面に顔を出して泳いだり、「キューキュー」とかわいらしい鳴き声を出したりして、それぞれ開業後の人気を予感させる姿を披露していた。

 事業主体の四国水族館開発(宇多津町)によると、施設の本体工事はほぼ完了し、現在は内装工事や照明などの演出工事が急ピッチで進行中。28日に動画サイト「ユーチューブ」の公式チャンネルを開設予定で、四国水族館開発は「四国の水景を楽しんでもらい、水族館を拠点に四国を旅したくなるような施設にしたい」としている。

 四国水族館のオープンは3月20日9:00。年中無休で、入館料金は大人(16歳以上、高校生含む)2200円、小中学生1200円、幼児(3歳以上)600円。3歳未満は無料。

(四国新聞・2020/01/23掲載)


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