中国を中心に新型コロナウイルスによる肺炎の感染が拡大していることを受け、中国の格安航空会社(LCC)春秋航空は7日、2月に入って週3往復に減便している高松-上海線について、11~27日の間は全面運休すると発表した。利用客の減少に加え、感染拡大を防止するためとしている。

 香川県航空振興室によると、高松-上海線は2011年7月に就航し、17年から週5往復体制に増便。その後も利用は好調で19年4~12月の平均搭乗率は89・4%と高水準を維持していた。

 しかし、新型肺炎の感染拡大に伴い、中国政府が海外への団体旅行禁止措置を決めたことなどを受け、2月から火、木、日曜の週3往復に減便。その後も、個人旅行客の予約キャンセルなどが相次ぎ、利用がさらに減少したことから全面運休を決めた。運休前の最終便は9日となる。

 春秋航空は「高松線は観光客が中心の路線であり、渡航制限などで利用者が減少したことを受けた措置だ。終息すれば5往復に戻したい」とコメント。香川県航空振興室は「中国を中心に大変な状況が続いており、一日も早い終息を望んでいる。運航の再開後は、あらためて利用促進に努めたい」としている。

(四国新聞・2020/02/08掲載)


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