先人が描く「山水の美」 高松市歴史資料館で展示会 来月15日まで
江戸時代に活躍した文人たちの山水画などを展示する「墨景礼讃~山水に遊ぶ~」が、高松市昭和町の市歴史資料館で開かれている。世俗にまみれず、風流や書画を愛して日々を過ごす中国の文人への憧れを抱いた知識人たちの姿が垣間見える。3月15日まで。
企画展「墨景礼讃~山水に遊ぶ~」は、山水画の美しさを再認識してもらおうと開催。長町竹石(ちくせき)や細川林谷ら讃岐出身の文人の作品を中心に、計約60点を4章に分けて紹介している。
このうち、2章「交遊する文人たち」では、中国への憧れを共有した県内外の文人たちの交流を作品とともに解説。長町の画に梶原藍渠(らんきょ)ら江戸時代の文人たちが詩を寄せるなど、互いに仲を深めながら詩書画を楽しむ様子がうかがえる。
身近な日本の風景をテーマにした作品が並ぶ3章は、中国の山水画のイメージを取り入れつつ讃岐の名所を描いたびょうぶなどを展示。このほか、旅好きの細川が現地での実体験を基に描いたとされる「林谷山人紀遊漫画」の生き生きした筆遣いも、見どころの一つ。
前期(16日まで)と後期(18日から)で展示替えがある。観覧料は一般200円ほか。問い合わせは市歴史資料館、電話087-861-4520。
(四国新聞・2020/02/13掲載)
企画展「墨景礼讃~山水に遊ぶ~」
所在地 | 香川県高松市昭和町1-2-20 |
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営業時間 | 9:00~17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 月曜日 |
TEL | 087-861-4520 |