あらゆる機器を通信でつなぐ「モノのインターネット(IoT)」を活用し、常駐スタッフを置かずに運営するホテル「グランドベース高松」が15日、高松市内町のフェリー通り沿いにオープンする。客室は最大6人が宿泊可能で、簡易キッチン付き。大人数で宿泊するニーズの高い外国人観光客らを取り込む。


15日にオープンするホテル「グランドベース高松」=高松市内町


 宿泊施設企画運営のリクリエ(福岡市)が手掛ける。同様の宿泊施設を西日本を中心に展開し、今回が31カ所目、四国は初進出。

 オンライン予約で与えられるIDを使い、エントランスに備え付けのタブレット端末でチェックイン。暗証番号で客室に入るため、鍵を受け渡す必要がなく、紛失のリスクもない。客室内には無線LAN「Wi-Fi(ワイファイ)」を備える他、4カ国語対応のタブレット端末で利用案内などの情報を提供する。

 スタッフは常駐しないが、福岡の本社とつながる24時間体制の監視システムを導入。緊急時には警備会社が出動するなど、安全面の徹底を図る。

 鉄骨造り4階建てで、客室は7室。それぞれにIHコンロの付いた簡易キッチンを備え、長期滞在にも対応する。1室当たりの定員は4~6人で計34人収容。料金は1室9000円から。

(四国新聞・2020/02/13掲載)


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