バロック音楽を中心に演奏活動を展開する「コレギウム・ムジクム高松」(代表・大山晃)が16日、高松市玉藻町のレクザムホールで第24回演奏会を開く。今年生誕250年を迎えるベートーベンを中心としたプログラム。オラトリオの名曲や修業時代の未完の作品を演奏し、巨匠の音楽を掘り下げる。


演奏会を前に練習に励むコレギウム・ムジクム高松のメンバーら=高松市内


 節目の年にベートーベンの魅力を味わってもらうのが目的で、今年は県内の他の音楽団体もベートーベンを取り上げる予定。本公演は、高松交響楽団と声楽家団体・四国二期会香川支部の協力で実施する。

 プログラムは4曲。16歳頃の未完作品を大山が補筆した「フルート、ファゴット、チェンバロと管弦楽のためのロマンツェ・カンタービレ」のほか、現在は演奏機会が少ない「祝典劇『アテネの廃墟』による合唱付き行進曲」などを取り上げる。

 メインとなるオラトリオ「オリーブ山上のキリスト」は、受難を受け入れるキリストの苦悩を描いた作品。「第九」の基になった曲の一つとされ、ソロや三重奏など多彩な合唱で彩られる。指揮の大山は「人間として苦悩するキリストと難聴に苦しむベートーベンが重なる作品。巨匠のあまり知られていない側面を感じてほしい」と話す。

 コレギウム・ムジクム高松は県内の音楽家で構成し、今回は約60人が出演。コンサートマスターは福崎至佐子(バイオリン)、声楽は宮本早苗、豊永久美子(以上ソプラノ)、岡本久美子(アルト)、越智慎悟、若井健司(以上テノール)、牛野亮介、河口教昌(以上バス)。

 18:00開演。会場は小ホール。入場料は2千円(全席自由)。問い合わせは大山、電話090-9454-9932。

(四国新聞・2020/02/13掲載)

コレギウム・ムジクム高松 第24回演奏会


所在地 香川県高松市玉藻町9-10 小ホール
開演時間 18:00開演
入場料 2千円(全席自由)
TEL 090-9454-9932


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