伊吹航路に新定期船 観音寺港、式典で島民ら祝う 悪天候に強い装置搭載
香川県観音寺市の伊吹島と観音寺港を結ぶ市営の新定期船「NEW IBUKI II」(113トン)の披露式典が16日、同港であり、関係者や島民ら計約100人が出席して完成を祝った。就航は3月19日の予定。
新造船は1994年に就航した定期船「ニューいぶき」の老朽化に伴い、市と鉄道・運輸機構(横浜市)が船舶共有建造制度を活用して建造。総工事費は約4億5700万円で、今後9年間で同機構の負担金を市が分割で支払う。
定員は140人で、船内には車いす用のスペースや優先座席、バリアフリートイレを新たに設置。悪天候による運休を減らすため、強風時でも離岸、接岸しやすくなる装置を搭載した。
新造船の就航に伴い、片道の料金は中学生以上が520円から600円、小学生が260円から300円に上がる。運行ダイヤは変更しない。
披露式典で白川市長が「新たな船が伊吹住民の生活利便性の向上に寄与すると感じている」とあいさつ。伊吹小、中学校に通う11人の子どもたちが合唱で式典に花を添えた。
(四国新聞・2020/02/17掲載)