雄大な海を背に、ヤシの木が風になびく「一の宮公園・海岸」(観音寺市豊浜町)。瀬戸内海を間近に臨む夕日の美しいスポットとして、家族連れやカップルなど県内外から多くの人が訪れる。ゆったりとした時間が流れる中を、カメラ片手に散歩に出掛けてみよう。


鐘を鳴らすと幸せになれるといわれる一の宮ドリームタワー=いずれも観音寺市豊浜町、一の宮公園・海岸


 公園は1980(昭和55)年にオープン。「讃岐百景」の一つでもある「一の宮の松林」の南端に東向きに建てられた一宮神社にちなみ、公園部分を一の宮公園、海岸部分を一の宮海岸と呼んでいる。

 まず目に入るのが大きな時計塔。恋人の聖地にも認定されている公園だ。「一の宮ドリームタワー」は、ハンドルを回して鐘を鳴らすと、幸せになれるというロマンチックな言い伝えがあるそう。

 ドリームタワーの奥には、穏やかな瀬戸内海が広がり、ゆっくりと海に沈んでゆく太陽を眺められる絶景ポイント。赤く染まった夕日を静かに見つめていると、心が洗われるような感覚に陥った。


夕暮れ時にはヤシの木と海、太陽がマッチした美しい風景が見られる


 ふと右側に目をやると、海岸線にはヤシの木が。目の前に広がる海と広大な芝生広場。まるで異国に来たような雰囲気で、“インスタ映え”間違いなし。カメラを構える人の姿も多く、マタニティフォトの撮影場所としても人気だとか。

 海を左手に歩を進めると彫刻家・イサム・ノグチがデザインした遊具が見えてくる。赤や黄、青色とカラフルな遊具は全部で22基あり、イサム・ノグチの遊具設置数は全国2位を誇る。


カラフルでおしゃれなイサム・ノグチデザインの遊具彫刻


 豊浜町は祭りでも有名な町。10月の「さぬき豊浜ちょうさ祭」の時季になると、園内のグラウンドには毎年20台を超えるちょうさが集まり、ひときわ大きなにぎわいを見せる。キャンプ場やテニスコートなどもあり、家族や友人たちとレジャーを楽しむのもおすすめだ。

 問い合わせはコミュニティセンター海の家、電話0875-52-6640、観音寺市商工観光課、電話0875-23-3933。

(四国新聞・2020/02/18掲載)

一の宮公園・海岸


所在地 香川県観音寺市豊浜町姫浜
TEL 0875-52-6640(コミュニティセンター海の家)、0875-23-3933(観音寺市商工観光課)


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