瀬戸フィルハーモニー交響楽団が23日、高松市玉藻町のレクザムホールで第32回定期演奏会を開く。日本を代表する女性指揮者の三ツ橋敬子を迎え、ソリストには国内外で活躍するチェリスト宮田大を初めて招く。ドボルザークとブルックナーの名曲を取り上げ、気鋭の音楽家とともに情熱あふれる音色を届ける。


三ツ橋敬子 Ⓒ大杉隼平


 三ツ橋は2008年に第10回アントニオ・ペドロッティ国際指揮者コンクールで最年少優勝し、初の3冠に輝くなど注目を浴びた。国内オーケストラと共演を重ねており、本公演でも情熱的なタクトで楽団をまとめる。宮田は高松市生まれで、09年に「第9回ロストロポーヴィチ国際チェロコンクール」で日本人として初優勝。小澤征爾ら世界的な演奏家との共演経験もある実力派奏者だ。


宮田大 ⒸDaisukeOmori


 プログラムはドボルザークの代表作「チェロ協奏曲」と、ブルックナーの交響曲第4番「ロマンティック」の2曲。宮田は郷愁漂うチェロ協奏曲の名作で技巧を披露する。難曲として知られる「ロマンティック」は瀬戸フィルハーモニー交響楽団初挑戦となり、三ツ橋の指揮に注目が集まる。編成は約70人。

 瀬戸フィルハーモニー交響楽団理事の宮崎節二は「クラシックの王道ともいえるプログラムを通して瀬戸フィルの成長を見てほしい」と話している。

 14:00開演。会場は小ホール。入場料は一般4500円ほか。問い合わせは瀬戸フィルハーモニー交響楽団、電話087-822-5540。

(四国新聞・2020/02/20掲載)

瀬戸フィルハーモニー交響楽団 第32回定期演奏会


所在地 香川県高松市玉藻町9-10 小ホール
開演時間 14:00開演
入場料 一般4500円ほか
TEL 087-822-5540


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