落ち葉で「見え方」考察 松村武夫(丸亀)が個展 市塩江美術館・来月29日まで
丸亀市在住の美術作家・松村武夫の個展が、高松市塩江町の市塩江美術館で開かれている。視点によってものの見え方が異なることを表現した実験的な内容。地面の落ち葉をモチーフにした平面・立体作品を通じ「見る」ことについて考察を促している。3月29日まで。
松村は神奈川県出身の1959年生まれ。約30年前に香川に移住し、現在は四国学院大(善通寺市)の教授として美術教育に携わっている。国内だけでなく韓国やフランスの国際展にも出展経験があり、県内で個展を開くのは初めて。
近年は「もの」とその周囲の見え方の関係を表現することをテーマに制作。本展では過去の彫刻作品や絵画も含め約30点を紹介している。
「Fall Diary」シリーズは、複数の落ち葉をプリントした絵に赤や黒で着色した平面作品。同じ絵でも、落ち葉をクローズアップして葉脈まで細かく着色したものと、背景の地面を強調したものとでは印象ががらりと異なる。立体造形の「Paper Formations」は、円状にした紙ナプキンを接着剤で変形させ、地面に散らばる落ち葉を表現。着色はしておらず、見方によっては白い貝殻のようにも見える。
入場料は一般300円ほか。問い合わせは市塩江美術館、電話087-893-1800。
(四国新聞・2020/02/27掲載)
美術作家・松村武夫 個展
所在地 | 香川県高松市塩江町安原上602 |
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営業時間 | 9:00~17:00(入室は16:30まで) |
休館日 | 月曜日(祝休日の場合は開館、翌日休館) |
入場料 | 一般300円ほか |
TEL | 087-893-1800 |