初夏の風物詩、ホタル乱舞 さぬき市
連日、真夏日が続く讃岐路に、初夏の風物詩ホタルが舞い始めた。さぬき市寒川町石田東の山あい、門入の郷の横を流れる栴壇(せんだん)川では、黄色い光跡が徐々に増え始めており、見る人の心を和ませている。6月上旬がピークという。
この時季、薄暮を迎えると、川沿いに茂る木々や草むらの中から、淡いホタルの光が点滅し始める。やがて日が暮れ、1匹が光の帯を残して飛び立つと、それを追うように次々に光の帯が重なり、辺りに幻想的な空間が創出される。
近くにあるカメリア温泉の従業員で、ホタルの成長を見守っている芳竹和幸さん(46)は「これからホタルが川沿いに広がり、入浴帰りのお客さんが涼みながら、この光景を楽しむんです」と話していた。
(四国新聞・2019/05/26掲載)