改元に伴う10連休。県内の人出を捉えようと、駆け回っていた時、その心和む光景に思わずシャッターを切った一枚がこれ。ご存じの方がほとんどだろう。干潮時、うっすら海水を残す干潟に映り込む夕景がSNSで話題になり、今や若者らの人気を集めている父母ケ浜。


黄金色に輝く干潟に映る姿を撮ろうと、多くの観光客が訪れる父母ケ浜=三豊市仁尾町

黄金色に輝く干潟に映る姿を撮ろうと、多くの観光客が訪れる父母ケ浜=三豊市仁尾町

 南米ボリビアの景勝地になぞらえて、「日本のウユニ塩湖」とも称されているようだが、それにしても息をのむほどの美しさだ。

 連休中、地元ボランティア団体「ちちぶの会」の住民が清掃した浜辺では、家族連れらがさまざまなポーズで写真を撮っていた。みんなすてきな笑顔で…。

 見慣れた浜が絶景スポットに変わる瞬間に立ち会った住民の驚きはどれほどだっただろう。ただ、20年におよぶ清掃活動があったからこそ「今」がある。訪れた人々には浜を愛する住民の思いも感じてほしい。

 小蔦島上空の夕日を眺めて、こんなことを思った。

(四国新聞・2019/05/26掲載)



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