春の便り、続々と まんのう公園・スイセン 総本山善通寺・涅槃桜
あふれる春の香りが癒やしの時間を提供―。暖かな陽光が差し込み、香川県内各地では黄色の花をつけた早咲きのスイセンや菜の花、さらに寒桜や涅槃桜(ねはんざくら)などこのシーズンならではの花々が見頃を迎え、近づく春本番を感じさせてくれている。
国営讃岐まんのう公園
まんのう町吉野の国営讃岐まんのう公園「飛竜の花道」では、70品種20万本のスイセンを栽培。現在は早咲きの黄色い「テタテート」が昨年より1週間ほど早く見頃を迎え、白や黄色、オレンジ色の鮮やかな大輪の「ワイルドカーニバル」などと美を競い合っている。
国営讃岐まんのう公園では、消毒液の配置やスタッフのマスク着用など新型コロナウイルスの感染防止に力を入れており、職員は「スペースは広々としている。花の観賞や散歩はもちろん、遊具なども楽しめる」としている。
中学生以下の入園料金が無料とあって、親子連れの姿も目立つ。母親と一緒にレンタサイクルを利用した多度津町の戸井優陽君(7)は、小学校が休校する中で家族との大切な時間を満喫したようで「お母さんときれいな花を見ながらたくさん遊んだ」と充実感を漂わせていた。
国営讃岐まんのう公園
所在地 | 香川県仲多度郡まんのう町吉野4243-12 |
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営業時間 | 9:30~17:00 |
定休日 | 毎週火曜日 ※火曜日が祝日の場合、当日の火曜日は開園、翌水曜日は休園。 水曜日が祝日の場合、前日の火曜日は開園。 |
TEL | 0877-79-1700 |
総本山善通寺
善通寺町の総本山善通寺(菅智潤法主)では、春の訪れを告げる涅槃桜が七、八分咲きとなり、淡いピンク色の花が甘い香りを漂わせながら参拝者を迎えてくれる。
涅槃桜の正式名称は「ミョウショウジ」といい、1965年に真言宗善通寺派寺院・明正寺(愛媛県新居浜市)で発見された。開花時季はソメイヨシノなどに比べて1カ月ほど早く、釈迦(しゃか)入滅の旧暦2月15日ごろになることから、涅槃桜と呼ばれている。
1973年に明正寺から総本山善通寺に寄贈され、宝物館周辺に約20本が植えられている。徳島県阿波市から夫婦で訪れた秋山和仁さん(55)は、「初めて聞く名前の桜だが淡いピンクの色合いがとてもきれい。気分をほっこりさせてくれる」と笑顔だった。
総本山善通寺
所在地 | 香川県善通寺市善通寺町 3-3-1 |
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営業時間 | 7:00~17:00(本堂) |
定休日 | なし |
TEL | 0877-62-0111 |
(四国新聞・2020/03/08掲載)