県漆芸研究所の修了生の作品を販売する「香川漆芸ショップ」が、高松市番町の県文化会館内にオープンした。修了生1人にスポットを当ててショーケースに展示し、3カ月をめどに入れ替える仕組み。漆のアクセサリーなど多彩な作品が並び、来場者の目を引いている。


県漆芸研究所修了生の作品を販売する「香川漆芸ショップ」=高松市番町、県文化会館


 若手漆芸家の活動を支援しようと、県漆芸研究所が2月18日にオープン。修了生にとって作品発表の機会を増やすことなど情報発信が課題になっていたほか、県漆芸研究所にも「漆芸作品はどこで買えるのか」といった問い合わせが多く寄せられていたことから開設を決めた。

 第1弾は、2012年に修了した泉谷麻紀子さん(33)=綾川町=の作品を展示。普段使いの食器のほか、動物や花をあしらったブローチ、漆を約120回塗り重ねる堆漆(ついしつ)の技法を用いた香合など約50点が並ぶ。ショーケースは泉谷さんがコーディネートし、作品に合わせて壁紙を貼ったり、花を添えたりと工夫を凝らしている。

 県漆芸研究所は「作品を購入することで若手作家を応援してほしい」としている。問い合わせは県漆芸研究所、電話087-831-1814。

(四国新聞・2020/03/13掲載)

県漆芸研究所


所在地 香川県高松市番町1-10-39
営業時間 9:00~17:00(入館は16:30まで)
定休日 毎週月曜日(月曜日が休日の場合は、原則として翌火曜日)
TEL 087-831-1814


関連情報