高松市のトキワ新町を抜け、高松ライオン通商店街につながる横断歩道で立ち止まりふと上を見ると、大きな白い猫の姿が目に入る。昨年12月に開業したホテル「WeBase(ウィーベース)高松」(同市瓦町)のエントランス上部に設置されたこのパブリックアートは、現代美術家ヤノベケンジさんの「SHIP'S CAT(シップス・キャット)」。国内外からやってきた旅人たちを出迎え、そして見送っている。


ビルの上から旅人たちを見守るシップス・キャット。青い瞳が印象的

ビルの上から旅人たちを見守るシップス・キャット。青い瞳が印象的

 WeBase高松は、高松ワシントンホテルプラザが入っていたビルを改装。11階建ての2階にフロント、3~9階にシングル174室、ツイン82室の計256室、10、11階にドミトリー(相部屋)タイプの客室を備え、446人を収容できる。英語や中国語、フランス語などに対応できるスタッフが常駐していて、宿泊客は国際色豊かという。


客室にもシップス・キャットが描かれている=いずれも高松市瓦町、WeBase高松

客室にもシップス・キャットが描かれている=いずれも高松市瓦町、WeBase高松

 シップス・キャットは、「旅の守り神」として扱われていた猫をモチーフに、ヤノベさんが博多や鎌倉、京都のWeBaseでも制作。高松では何度も訪れてほしいという願いを込め、後ろを振り返る「見返り猫」をイメージして「SHIP'S CAT(Returns)」と命名した。

 その姿は、通りを足早に過ぎてしまうと気がつかないが、偶然見つけたときの驚きとうれしさは格別だ。また、客室によっては、横顔がよく見える部屋もある。ドミトリー以外の各部屋の壁にはヤノベさんの絵が描かれ、旅を彩ってくれる。


ラウンジの壁画にはヤノベさんのイラストが隠されている。全部探せるかな?

ラウンジの壁画にはヤノベさんのイラストが隠されている。全部探せるかな?

 シップス・キャットは、「旅の守り神」として扱われていた猫をモチーフに、ヤノベさんが博多や鎌倉、京都のWeBaseでも制作。高松では何度も訪れてほしいという願いを込め、後ろを振り返る「見返り猫」をイメージして「SHIP'S CAT(Returns)」と命名した。

 その姿は、通りを足早に過ぎてしまうと気がつかないが、偶然見つけたときの驚きとうれしさは格別だ。また、客室によっては、横顔がよく見える部屋もある。ドミトリー以外の各部屋の壁にはヤノベさんの絵が描かれ、旅を彩ってくれる。
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 2階のラウンジには、デザイン会社が手掛けた、県内の観光地を描いた壁画がある。ここをよーく見てみると…、実は所々にヤノベさんのイラストとサインが。シップス・キャットの姿もある。

 瀬戸内国際芸術祭の春会期には、国内外から大勢の観光客が訪れ、WeBaseも満室が続いたという。夏会期にはWeBaseと高松丸亀町商店街でアートイベント「SHIP'S CAT+kame3 2019 祝祭~おいでまい高松丸亀町商店街~」も開かれる。ヤノベさんの作品が商店街内にお目見えするほか、ワークショップも計画されている。

(四国新聞・2019/06/04掲載)

WeBase高松


所在地 香川県高松市瓦町1-2-3
TEL 087-813-4411

WeBase高松



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