坂出市のシンボルとして親しまれている城山の素晴らしさを体感してもらおうと、市内の愛好者らでつくる「さかいで山の会」(植松正志会長)は「城山トレッキングマップ」を初めて作成した。景観や難易度の異なる個性豊かな登山道7コースを掲載しており、変化に富んだ山歩きを楽しめる城山の魅力を伝えている。


さかいで山の会が作成した「城山トレッキングマップ」

さかいで山の会が作成した「城山トレッキングマップ」

 城山は坂出市南東部にあり、標高462メートルと一帯の最高峰。山頂の展望台から瀬戸大橋や塩飽諸島の多島美などが一望できるほか、頂上付近には古代山城の遺構が残り、国指定の史跡となっている。

 山の会によると、城山は山頂まで車道が通じているため、これまで歩いて登る人が少なかったが、地元住民でつくるボランティア団体「城山里山の会」が10年ほど前から登山道を整備。近年は山歩きに訪れる人が増えつつあるという。

 トレッキングマップは、滝や渓流、遺跡や山頂からの展望など、市街地の近くにある里山としては多様な景観を楽しめる城山をPRするのが狙い。A3判のカラー印刷で2千部を作成した。

 掲載しているのは、▽別宮(べっく)八幡▽八十場(やそば)▽黒岩天満宮▽迯田(にげた)▽菅原道真雨乞の道▽城山温泉▽醍醐古墳群―をそれぞれ登山口とする7コース。城山の名所・不動の滝を経由する八十場コース(所要約40分)、南西側からのルートで道が分かりやすい黒岩天満宮コース(同約100分)がお勧めという。

 マップはJR坂出駅構内の観光案内所や坂出市観光協会、坂出市役所にぎわい室などで入手できる。山の会は「地図を参考に、多くの人に城山を歩いてもらいたい」としている。併せて会員も募集中。問い合わせは植松会長〈090(9778)1375〉。

(四国新聞・2019/06/04掲載)


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