宇多津町のうたづ臨海公園内に整備していた四国水族館が完成し18日、報道陣に公開された。イルカがダイナミックにジャンプするプログラムなどが披露され、オープンに向けて準備万端ぶりをアピールした。


豪快なジャンプを見せるイルカたち=宇多津町


 四国水族館は「四国水景」をテーマに四国ならではの水中世界を再現。「海豚(いるか)プール」に加え、太平洋や瀬戸内といった六つのゾーンなどで構成されている。展示水量は2233立方メートルと四国最大級で、約400種1万4千点を展示する。

 この日、海豚プールでは本番さながらのプログラムが行われ、マダライルカが豪快なジャンプを見せ、愛らしい鳴き声を響かせた。トレーナーは「これからの成長にも期待して」と見どころをアピールした。

 また、アカシュモクザメの群れを見上げる「神無月の景」、世界屈指の乱流とされる鳴門海峡を表現した「渦潮の景」など、館内は好奇心くすぐる企画がめじろ押しとなっている。

 松沢慶将館長は「いろいろな楽しみ方を提案している次世代型水族館。新しい価値をここから提供していきたい」と抱負を語った。

 オープン日は当初、20日を予定していたが、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて延期となった。四国水族館は今月下旬に改めてオープン日を決定する。

(四国新聞・2020/03/19掲載)


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