香川県綾歌郡綾川町西分で、地域のシンボルとして親しまれているシダレザクラが見頃を迎えた。周辺を染めるように広がる薄紅色の華やかな花が、春本番の到来を告げている。


見頃を迎えたシダレザクラ=綾川町西分

見頃を迎えたシダレザクラ=綾川町西分


 西分のシダレザクラは1975年に民家の庭先に植えられたエドヒガン。高さは約12メートルで、傘を広げたように伸びた枝の範囲は直径約16メートルに及ぶ。

 今年は例年より早い14日に咲き始め、ここ数日の好天で一気に開き現在は7、8部咲き。今週末には満開になる見通しで、今月いっぱいが見頃という。19日午前に夫婦で訪れた高松市国分寺町の北脇啓子さん(69)は「この景色を見ると、春の訪れを感じますね」と話していた。

 例年は見頃に合わせて「桜まつり」を開いているが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止に。シダレザクラ周辺は20日から一方通行になり、地元住民が近くに駐車場を確保している。

 場所は、綾川町綾上支所から県道17号沿いに車で5分ほど南下した西分公民館の近く。周辺の「水仙ロード」ではかれんな黄色いスイセンも観賞できる。

(四国新聞・2020/03/20掲載)



関連情報