香川県坂出市の番の州公園で、ムラサキハナナ(紫花菜)が見頃を迎えている。木漏れ日を浴びながら、かれんな紫色の花が咲き乱れ、散策中の人たちに春の訪れを告げている。


かれんな紫色の花を咲かせたムラサキハナナ=香川県坂出市、番の州公園

かれんな紫色の花を咲かせたムラサキハナナ=香川県坂出市、番の州公園


 ムラサキハナナは中国原産のアブラナ科の一年草。番の州公園では松くい虫の被害木などを伐採した跡地を活用しようと、公園管理事務所が10年前から種をまいて栽培している。

 今年は、昨秋の残暑や小雨の影響で発芽した苗の一部が枯れてしまったものの、大部分は順調に生育。3月に入り園内の約400平方メートルで花が開き始め、4月上旬まで約2万本の開花が楽しめる見込みという。

 公園管理事務所は例年、開花に合わせて来場者に苗をプレゼントする「紫花菜祭り」を開いているが、今年は開催を見合わせる。育苗や保護に努めるためで、来年以降の栽培面積拡大につなげていく。

(四国新聞・2020/03/21掲載)

番の州公園


所在地 坂出市番の州公園5番
TEL 0877-45-6820


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