さぬき市多和の四国霊場88番札所・大窪寺の近くで、シダレザクラが見頃を迎えている。咲き誇る薄紅色の花が山里に春の訪れを告げ、お遍路さんらを癒やしている。


見頃を迎えて咲き誇る大窪寺近くのシダレザクラ=さぬき市多和


 シダレザクラが咲いているのは、大窪寺門前にある食堂「八十八庵」の駐車場脇と徒歩5分ほどの山の斜面。花好きだった先代経営者(故人)が約40年前から少しずつ植栽したもので、2カ所合わせて約30本ある。

 現店主の井川義雄さん(69)によると、今年は1週間ほど前から咲き始め、ここ数日で一気に花が開いた。「暖冬の影響で例年より1週間ほど開花が早い。花つきは昨年よりいい」と話していた。

 2018年秋から区切り打ちで四国遍路を巡っていた神奈川県の今村隆次さん(69)と勝子さん(67)の夫妻は29日に結願。「とてもきれいに咲いている。結願のいい思い出になった」と口をそろえた。

 見頃は4月5日ごろまで続く見込み。

(四国新聞・2020/04/01掲載)


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