善通寺市五岳山地域活性化プロジェクト(代表・菅智潤法主)は、善通寺市内の文化遺産などを紹介するスマートフォン向けアプリ「善通寺てくてく文化遺産アプリ」をリニューアルした。対応言語を2言語増やして8言語にしたほか、紹介するスポットを拡充した。国内外の観光客に市の魅力を広くアピールする。


新しく追加されたポルトガル語で表示されたアプリの画面


 アプリは文化庁の「文化遺産総合活用推進事業」の補助金を受けて作成し、昨年3月から配信を始めた。アプリをダウンロードしたスマホを持って歩くと、情報源となる発信機(ビーコン)に反応し、情報が送信される仕組み。善通寺市五岳山地域活性化プロジェクトによると、ダウンロード数は目標を大きく上回っており、世界各国のスマホ利用者に活用されているという。

 アプリには、市内の地図と総本山善通寺の境内図の2種類を収録し、「名建築」や「お遍路」など6項目に分けて文化財を画像や動画で解説している。リニューアル後は、対応言語としてこれまでの英語や中国語など6言語のほか、タイ語とポルトガル語を追加。スポット数は100カ所から135カ所に増やし、新たに市郷土館(善通寺町)や五智院(善通寺町)、仙遊寺(仙遊町)などを加えた。

 善通寺市五岳山地域活性化プロジェクトは「国境を越えたさまざまな人に、日本の歴史と文化の素晴らしさを知ってもらいたい」としている。

(四国新聞・2020/03/31掲載)


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