備前焼300点、個性豊か 坂出 藤原さん、若手作家ら展示
岡山県の備前焼作家、藤原和さん(61)と若手12人による作陶展が、香川県坂出市駒止町のかまどホールで開かれている。手びねりで仕上げたオブジェや、磨いて青みを帯びたものなど個性あふれる300点以上が一堂に会し、来場者が見入っている。26日まで。
作陶展は、作品披露の場を設けることで制作意欲を高めてもらおうと、毎年開催。9回目の今回は、祖父と父が共に重要無形文化財保持者(人間国宝)の藤原さんをはじめ、700年続く窯元の後継者や元交響楽団員ら多様なキャリアの30、40代が出品した。
会場には、皿、マグカップといった食器や花器などが並び、顔写真付きで各作家のプロフィルも紹介。藤原さんは「ペア」をテーマに、夫婦らにテーブルで楽しんでもらおうと二つ一組の皿などをそろえた。
また、水面から顔を出した愛らしいカバの表情を手びねりで形作ったオブジェのほか、アフリカの民芸品やシリアのガラス作品を備前焼でアレンジしたものなど、炎の具合や気象条件を生かしたバリエーションに富む作品が展示、販売されている。
藤原さんは「土、窯の使い方や毛色の違う作風を見比べ、楽しんでもらえれば」と話した。
会期中の土日は作家が来場し、解説もしてくれる。無料。月曜休館。
(四国新聞・2020/04/06掲載)
藤原和と若手備前焼作家による第9回作陶展
開催地 | かまどホール 香川県坂出市駒止町1-3-4 |
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開催日程 | 2020/04/04(土)~2020/04/26(日) |
開催時間 | 10:00~17:00 |
休館日 | 月曜日 |
TEL | 0877-46-2178 |