香川県土庄町の戸形公民館(旧戸形小学校)前の海上に4日、色とりどりのこいのぼりが掲げられた。土庄港と高松港を結ぶ旅客船からも眺めることができる春の風物詩。大小約30匹が潮風を受けて悠々と泳ぎ、地元住民らを楽しませている。掲揚は5月10日まで。


潮風を受けて気持ちよさそうに泳ぐこいのぼり=香川県土庄町、戸形公民館前

潮風を受けて気持ちよさそうに泳ぐこいのぼり=香川県土庄町、戸形公民館前


 場所は小豆島最西端の戸形崎。子どもたちの健やかな成長を願って地域のボランティア団体が1990年に始め、2005年の戸形小閉校後も地元自治会などが継続して行っている。

 この日、自治会メンバーら約30人は岸から約80メートル沖の岩場に立てた支柱にワイヤを張り、各家庭で使われなくなったこいのぼりを手際よく飾り付けた。

 地元住民も十数人が作業を見守り、こいのぼりが並んで泳ぎ始めると、スマートフォンで熱心に写真を撮っていた。

 こいのぼりは傷みが目立つものもあり、自治会は「家庭で眠っているこいのぼりがあれば提供してほしい」と呼び掛けている。受け付けは戸形公民館〈0879(62)0108〉。

(四国新聞・2020/04/06掲載)



関連情報