満濃池の切手発売 名勝指定記念、町役場で贈呈式
日本最大級のため池・満濃池（香川県まんのう町）が、国の名勝に指定されたことを記念し、日本郵便四国支社（松山市）はオリジナルフレーム切手の販売を始めた。84円切手10枚組の1シートで、販売価格は1330円。500シートを作製した。
満濃池が国の名勝に指定されたのを記念して作製されたオリジナルフレーム切手
満濃池は昨年10月、ため池としては全国で初めて国の名勝の指定を受けた。今回は、満濃池の歴史や文化的な価値を知ってもらおうと日本郵便四国支社が切手を発行した。また、まんのう町教委の協力を得て、満濃池の概要や歴史などを解説するリーフレットも作製。リーフレットは切手の購入者に配布する。
切手のデザインには、夕暮れ時に、近くの神野山や象頭山が満濃池の水面（みなも）に映る風景や、毎年恒例の「ゆる抜き」の様子を収めた写真などを採用。時季によって異なる表情を見せる満濃池の景色が楽しめる。
町役場で15日、贈呈式があり、日本郵便四国支社経営管理本部の大森宜佳副本部長が栗田町長らに切手を手渡し「切手を通して満濃池の魅力をさらに発信していければ」と述べた。町長は「これを契機に日本中に満濃池をPRしていきたい」と話していた。
切手は香川県内の全郵便局（一部の簡易郵便局を除く）のほか、徳島、松山、高知の各中央郵便局で取り扱い、郵便局のネットショップでも購入できる。
（四国新聞・2020/06/17掲載）