四国の魅力を再発見しよう―。四国4県や旅行・観光関連業者などで組織する四国ツーリズム創造機構は、新型コロナウイルスで影響を受けた観光業界の再起を図るため、観光復興キャンペーン「とっておき!四国」を8月から本格的にスタートさせる。アプリを使って四国内の複数の観光施設を割安で周遊してもらうプランなどを展開し、観光需要を喚起する。


「まずは四国内の観光を推進する」と説明する半井代表理事(左)=高松市サンポート


 新型コロナの感染拡大で利用が減少した観光施設に足を運んでもらい、四国内周遊を促進することで、宿泊施設や土産物店なども含めた振興につなげるのが狙い。8月以降に始まる見通しの政府の国内旅行需要喚起事業「Go To キャンペーン」などに合わせ、さまざまなプランを打ち出す方針だ。

 目玉となるプランは「『四国版トラベルサブスクリプション』四国旅ぱす。」。専用アプリをスマートフォンでダウンロードし、2500円の定額料金を支払うと、ポイントが付与される。そのポイントの範囲内で2~6施設を割安で観光できる仕組み。対象は四国内にある観光施設約40カ所、実施期間は8月~2021年3月31日までを予定している。

 また、訪日外国人客からのお遍路などの観光に関する質問を英語のメールで受け付ける専用サイトを6月に開設し、欧米や豪州、アジア圏からの観光回復にも力を注ぐ。四国内周遊の商品をつくる旅行会社のパンフレット作成費を助成するほか、JR四国の乗り放題切符付きの宿泊キャンペーンなども展開する。

 19日に高松市サンポートで会見した半井代表理事は「まずは四国内の観光を推進する。そして、中国、関西圏からの誘客を図り、首都圏をはじめ全国、訪日外国人客と徐々に広げていきたい」と話していた。

(四国新聞・2020/06/20掲載)


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