JR四国は22日、アンパンマン列車の運行20周年を記念し、7月18日から土讃線に導入する新しいアンパンマン列車の車両を香川県多度津町大通りの多度津工場で公開した。赤色と黄色の車体の2タイプで、「アンパンマン列車らしいアンパンマン列車」(半井真司社長)を目指したデザイン。車体にはアンパンマンと多くの仲間たちを描き、キャラクターと一緒に旅をする感覚が味わえる座席を用意しており、子どもたちに楽しい鉄道の旅を提供する。


「土讃線あかいアンパンマン列車」と「土讃線きいろいアンパンマン列車」=香川県多度津町大通り、JR四国多度津工場

「土讃線あかいアンパンマン列車」と「土讃線きいろいアンパンマン列車」=香川県多度津町大通り、JR四国多度津工場


 アンパンマン列車は、子どもに鉄道に関心を持ってもらう機会にしようと、2000年から土讃線で運行が始まった。20年間で2千万人ほどが利用しており、JR四国の“看板列車”の一つとして定着している。

 土讃線の新アンパンマン列車は新型の特急気動車を使用。笑顔のニコニコがテーマの「あかいアンパンマン列車」、輝くキラキラがテーマの「きいろいアンパンマン列車」の2タイプがあり、岡山―高知間で1日5往復を運行する。

 「あかい―」の車体の外装には、平日の3両編成で64、土日祝日の4両編成で84のキャラを描いている。「きいろい―」のキャラは各54と72で、両列車共に仲間たちが仲良く集合している様子を表現した。

 両列車にある「アンパンマンシート」は従来の16席から24席に拡充し、座席はキャラの特徴を大胆に取り込んだデザインにした。子どもたちがアンパンマンらと共に鉄道の旅をしている気持ちになれるような演出を施したという。

 半井社長は「新型コロナウイルス対策で自粛が要請されていた県をまたぐ移動が解禁となり、徐々に観光客が戻っていくタイミングでスタートを切れることをうれしく思う。ぜひ多くの親子らに乗車し、アンパンマンたちとの旅を楽しんでほしい」と語った。


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