昨年行われた現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭2019」の公式記録集が11日から全国の主な書店で発売される。島ごとの作品紹介や会期中に開催したイベントの記録に加え、来場者のアンケート結果などのデータも掲載。芸術祭の魅力を存分に楽しめる一冊に仕上がっている。


瀬戸内国際芸術祭2019の作品などを紹介した記録集


 記録集は作品紹介を中心に構成。色とりどりの写真を添え、直島など12の島々と高松港・宇野港周辺で公開された新作などを会場ごとに解説している。イベントの記録では、本島(丸亀市)でタイ、粟島(三豊市)でベトナム、伊吹島(観音寺市)ではインドネシアのアーティストが作品を展示するなど、重点的に取り組んだアジアの各地域との連携の様子を収めた。

 島の変化を記したコラムや、ボランティアサポーター「こえび隊」の活動を記録した写真付きの日記、来場者アンケートの結果なども盛り込んでいる。

 記録集は、瀬戸内国際芸術祭総合ディレクターの北川フラムさんと瀬戸内国際芸術祭実行委が監修。芸術祭が開催されるごとに発行しており、今回で4巻目となる。オンライン書店などでも購入できる。英訳付き。青幻舎刊。B5判変形、296ページ。価格は3300円。

(四国新聞・2020/08/10掲載)


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