香川県さぬき市小田のワイン工場「さぬきワイナリー」で12日、2020年度産ワインの仕込み作業が始まった。初日は白ワインの仕込みが行われ、従業員がブドウから果汁を搾り取る作業を進めると、工場は爽やかな甘い香りに包まれた。


ワイン造りに向け、デラウェアを破砕機に入れる従業員=香川県さぬき市小田、さぬきワイナリー

ワイン造りに向け、デラウェアを破砕機に入れる従業員=香川県さぬき市小田、さぬきワイナリー


 この日は、多度津町産を中心としたデラウェア約6・7トンを入荷して作業を開始。従業員がコンテナにぎっしり詰まったブドウを破砕機に入れて軸や枝を切り離した後、回転プレス機で果汁を搾り出し、タンクに移す作業を行った。

 今後は不純物を取り除いた後、酵母菌を加えて発酵させて瓶詰めする。1000本限定で製造される新酒の白ワインは、10月17日から工場隣接の物産センターや道の駅「津田の松原」などで販売予定。価格は1本1300円(税別、720ミリリットル入り)を予定している。

 竹中剛工場長は、本年度のデラウェアの出来について「梅雨時季は雨が多く日照不足を心配したが、以降は天候に恵まれて例年より糖度がある。ブドウがいいので、おいしいワインができると思う」と期待を寄せていた。

 さぬきワイナリーではデラウェアのほか、マスカット・ベリーAやランブルスコ、香大農R-1など、いずれも県産ブドウを使った仕込みが9月末まで行われる。

(四国新聞・2020/08/13掲載)


さぬきワイナリー

さぬきワイナリー


所在地 香川県さぬき市小田2671-13
営業時間 9:00~17:00
定休日 火曜日、年末年始
TEL 087-895-1133


関連情報