香川県土庄町の観光施設「妖怪美術館3号館」で、特別展「病を除(よ)ける妖怪」が開かれている。新型コロナウイルス禍で注目を集めるようになった「アマビエ」など厄よけをテーマにした妖怪画が並び、来場者を楽しませている。


怪しくて、どこかユーモラスな妖怪画が並ぶ「病を除ける妖怪」展=香川県土庄町、妖怪美術館3号館

怪しくて、どこかユーモラスな妖怪画が並ぶ「病を除ける妖怪」展=香川県土庄町、妖怪美術館3号館


 作品を描いたのは、妖怪美術館の館長で妖怪画家の柳生忠平さん(43)。6月に東京で開いた個展に合わせ、3月から制作してきたパネル画や額装作品など計15点を紹介している。

 題材にした妖怪は、江戸時代に疫病を鎮めると信じられた半人半魚のアマビエや、アマビエの前身ともいわれる「アマビコ」、疫病を予言する「ヨゲンノトリ」など。柳生さんが独自に考案した妖怪もあり、怪しくてユニークな作品の数々が来場者を引きつけている。

 兵庫県西宮市から家族3人で訪れた木村奈穂実さん(43)は「昔の人は疫病退散をアマビエなどに託したのだろうが、その気持ちは今も同じ。早くコロナが収束してくれることを願う」と話した。

 会期は12月末までの予定。不定休。鑑賞するには妖怪美術館の共通入場券(大人2900円、中高生1450円)が必要。問い合わせはメイパム、電話0879-62-0221。

(四国新聞・2020/08/15掲載)

妖怪美術館


所在地 香川県小豆郡土庄町甲405
開館時間 10:00~18:00(受付は17:00まで)
定休日 不定休
TEL 0879-62-0221

MeiPAM



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