漁具の文化的な側面紹介 22日まで・瀬戸内海歴史民俗資料館
香川県高松市亀水町の瀬戸内海歴史民俗資料館で、テーマ展「瀬戸内海の風景を生み出すもの」が開かれている。江戸時代以降に瀬戸内海沿岸で使われた漁具のほか、絵図や写真など史料計58点が並ぶ。漁具の道具としての役割と、その背後にある文化的な側面を知ってもらうのが狙い。9月22日まで。
展示は「大漁の風景」や「網の風景」など七つの視点で見せる。「大漁の―」では大漁旗や漁の指揮に使う「ザイ」が江戸時代の絵図に描かれていることを示し、いずれも豊漁の象徴として好まれてきたことを紹介。大漁旗が現代と同様に横長に描かれた明治期の絵図もあり、大漁旗の役割が通信手段から船の装飾や、人々の高揚感をかきたてるものに変化したことが分かる。
「網の―」では、イワシ漁で実際に使っていた木製の浮き「オオダマサン」と漁の様子を写した写真史料を展示。中に神社の札を入れて使うことや、漁のシーズンが終わると家の神棚にまつるなど信仰の対象になったことを伝えている。
会場は第9、10展示室。観覧無料。問い合わせは瀬戸内海歴史民俗資料館、電話087-881-4707。
(四国新聞・2020/09/10掲載)
瀬戸内海歴史民俗資料館
所在地 | 香川県高松市亀水町1412-2 |
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開館時間 | 9:00~17:00 (入館は16:30まで) |
休館日 | 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日が休館) ※展示室改修工事のため臨時休室(第1展示室~第4展示室)
2020/9/14(月曜日)~2021/3/19(金曜日) ※展示室改修工事のため臨時休館 2020/9/28(月曜日)~10/23(金曜日) |
観覧料 | 無料 |
TEL | 087-881-4707 |