観音寺市は29日、「天空の鳥居」として知られる高屋神社本宮(香川県観音寺市高屋町)と市中心部を往復するシャトルバス運行の実証実験を今月で終了し、10月以降もバス事業者4社が運行を継続すると発表した。期間は当面、来年3月までの土日祝日で、年末年始についても検討する。

 市の実証実験は8、9月の2カ月間実施。期間中、事業者にとって採算ベースに乗る利用があり、参道となる林道の交通渋滞や事故の抑止にも効果がみられたとして、市は「スムーズに運行でき、目的はおおむね達成された」と評価している。

 10月以降については、運行時間は10月中は9:00~17:30とし、時期によって変更する。運賃は実証実験期間中と変わらず、往復で大人(中学生以上)千円、小学生と障害者手帳の所持者500円、小学生未満は大人1人につき1人無料。

 一方、実証実験期間中には観音寺市有明町の琴弾公園内にある有明グラウンドに臨時駐車場を設けていたが、10月以降は有明グラウンド前駐車場や付近の市有地に車を止めてもらう。

 林道の通行規制のために配置している警備員の人件費は、これまで市が負担してきたが、10月以降は市とバス事業者が折半するとしている。

(四国新聞・2020/09/30掲載)


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