丸亀市は、丸亀城の崩落した石垣復旧への支援を呼び掛けようと、天守の形をした高さ1・85メートルの巨大な募金箱を作成した。目を引く形と大きさから、イベント会場に置いて活用するのが狙いで、「丸亀お城まつり」で初登場する。普段は城内の市立資料館に常設する。


丸亀城天守の形をした巨大な募金箱。窓の部分からお金を入れる=丸亀市役所

丸亀城天守の形をした巨大な募金箱。窓の部分からお金を入れる=丸亀市役所


 市議会の丸亀城復旧復興特別委員会から、イベント会場向けの募金箱をつくる提案があり、紙工メーカーの佐藤紙器(同市飯野町)の協力で作成した。強化段ボール製で、少々の風雨なら耐えられるという。

 石垣の底面は縦横各1・2メートルで、天守は実物の約8・5分の1の大きさ。写真や図面を基に外観を忠実に再現した。石垣も風合いや色が違う段ボールを1枚1枚貼り、本物感を出している。子どもが募金しやすいように、高中低の3段階の高さにある20カ所の窓からお金を入れられるようにした。

 お城まつりの後は、観光や物産などのイベントが市内で開かれる際に会場に設置する。市への寄付金や募金の総額は25日現在、2億7719万2454円。

(四国新聞・2019/05/01掲載)


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