瀬戸内海の美景、壁一面に スプレーアート作家らが制作中 高松市卸売市場
香川県高松市瀬戸内町の市中央卸売市場でスプレーアーティストら2人が壁画アートの制作を進めている。瀬戸内海をイメージしたデザインで、同市場にちなんでアジやハマチといった地魚が泳ぐ様子なども描き、施設を明るく彩っている。
市中央卸売市場はアートを活用した施設の活性化に取り組んでおり、これまでにペンキ画作家が関連商品売場棟フリースペースの壁画を手掛けたり、小学生たちが水産物棟の壁に魚の絵を描いたりしている。
今回は、高松市を拠点に活動するスプレーアーティストのDAISUKEさん(46)と、趣味でスプレーアートに取り組むTAMAZOUさん(56)に制作を依頼。2人は、加工水産物棟の壁面(それぞれ縦3メートル、幅7メートル)をキャンバスに、スプレー缶塗料を使って作品づくりに取り組んでいる。
DAISUKEさんは、島々が浮かぶ瀬戸内海でイルカがジャンプする様子を表現。海中にはアジやハマチ、ビングシなどが泳いでいる。TAMAZOUさんはシャボン玉が飛ぶ幻想的な雰囲気の中、水中を浮上する人魚を描く予定だ。
2人は9日から制作をスタート。DAISUKEさんの作品は約40本のスプレー缶を使ってほぼ完成した。TAMAZOUさんの作品は来週中には仕上がる見込み。
全国のスプレーアーティストが腕前を競うテレビ番組で優勝経験のあるDAISUKEさんは、「地元のにぎわいづくりになればと引き受けた。スプレーアートを知ってもらうきっかけになればうれしい」と話していた。
(四国新聞・2020/11/13掲載)