製粉業の吉原食糧(香川県坂出市)は、県産大麦を主原料とした「讃岐・大麦うどん」を発売した。食後の血糖値の上昇を穏やかにする効果があるとして機能性表示食品の認定を受けており、健康志向の強い消費者だけでなく、病院食としての需要も見込む。


吉原食糧が開発した「讃岐・大麦うどん」


 大麦うどんは、県産のもち麦「ダイシモチ麦」と大麦「イチバンボシ」を使用。大麦に含まれる食物繊維「βグルカン」の含有量を高めることで、消費者庁から機能性表示食品の認定を受けた。

 大麦は小麦に比べて生地にまとめるのが難しいが、大麦を通常よりも細かく粉砕することで麺への加工を実現。もちもちとした食感や強い麦の香りが特徴となっている。

 2人前320グラム入りで486円。吉原食糧のホームページや小売店で販売するほか、病院や介護施設への販路開拓も目指す。

 吉原食糧は近年、麦の機能性に着目した健康食分野への事業拡大を進めており、大麦を使ったパンケーキミックス、タンパク質やミネラルをバランスよく調合したパスタなどを次々と開発。吉原良一社長は「多くの人が健康美を求める中、食の大切さが見直されている。製粉業として麦が持つ健康機能を探り、商品に生かしたい」としている。

(四国新聞・2020/11/27掲載)


吉原食糧


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