三木高校(香川県三木町平木、三谷浩之校長)の生徒がスイーツ店と協力し、町南部の小蓑地区で取れたコメやサツマイモを使ったマカロンを開発した。12、13の両日、三木町の商業施設「ベルシティ」で開催される「ナイスハートバザール」で販売する。


三木高生とスイーツ店が開発した小蓑地区のコメなどを使用し、虹をイメージしたマカロン

三木高生とスイーツ店が開発した小蓑地区のコメなどを使用し、虹をイメージしたマカロン


 取り組みは、総合学科流通系列の授業の一環。2016年から小蓑地区の活性化などを目的に商品開発を行い、これまでドーナツやワッフル、ジェラートなどを作ってきた。

 今年取り組んだのは3年生の男女7人。新型コロナウイルス感染症の影響で5月末まで休校となり、商品開発の時間の確保が難しかったが、「自分たちもやりたい」と学校側に掛け合い、9月から開発に着手。試行錯誤を繰り返しながら11月上旬、商品を完成させた。

 製造は、小麦粉を一切使用しない「グルテンフリー」のマカロンなどを手掛ける高松市のスイーツ店「パティスリースミダ」に依頼し、アドバイスを受けた。小蓑地区にある「虹(こう)の滝」から虹をイメージし、生地に抹茶やムラサキイモなどを混ぜて7色を表現。クリームにサツマイモと希少糖を使用したほか、コメはポン菓子風のライスパフにして、クリームの中に入れ、食感を楽しめるよう工夫した。

 11月上旬に高松市であった希少糖のイベントでは、174セットを完売する人気ぶり。今月9日には校内販売を実施し、事前に注文を受けた194セットを売り上げた。生徒たちは「カラフルなマカロンで、非日常感を楽しんでもらえたらうれしい」と話している。

 サツマイモ、ショコラ、レモン、抹茶の4種類あり、価格は4個セットで千円。12、13の両日は計80セットを販売する。

(四国新聞・2020/12/11掲載)



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