高松市塩江町の塩江小学校の児童が地域を盛り上げようと手作りした竹あかりとのれんを使ったライトアップイベントが12日から、塩江町の行基の湯周辺で開かれる。暗闇に浮かび上がるろうそくの柔らかな光とともに、夜風に揺れるのれんの和の風情を楽しむことができる。


12日から始まるライトアップイベントに向けて準備を進める相曽さん=高松市塩江町、行基の湯


 イベントは、塩江地区を担当する地域おこし協力隊員の相曽晴香さん(33)と竹あかり郷遊会(藤沢孝司会長)が企画した。

 竹あかりは、紅葉シーズンに開かれる地域行事のために5年生13人が6月に制作したもの。新型コロナウイルスの影響によるイベントの中止で出番がなくなったことから、作品の発表機会を設けようと、行基の湯の協力を得て、今秋に6年生15人が手掛けたのれんと合わせて紹介する。

 竹あかりは竹筒の側面にドリルで無数の穴を開け、星やハート、タケノコなどの絵柄を表現。のれんはホタルや花火、自然などの塩江の魅力をPRする絵や文字を描き、水色や黄色などに染め上げている。

 ライトアップは12、19、24~26日の計5日間。時間は17:00から20:30まで。竹あかりは児童の作品と同郷遊会が所有する計約80個を設置し、のれんは約50枚を飾る。

 児童の作品作りを指導した相曽さんは「幻想的な雰囲気の中、子どもたちの力作を楽しんでもらえれば」としている。

(四国新聞・2020/12/12掲載)



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