さぬき映画祭2021 13日開幕 映画の魅力を深掘り
映画の祭典「さぬき映画祭2021」（さぬき映画祭2021実行委員会、県など主催）が13、14の両日、高松市玉藻町のレクザムホールなどで開かれる。15回目となる今年は、昨年に続き香川ゆかりの映画やアニメ作品を上映するほか、映画製作のプロを講師に迎えたオンライン講座を初開催。多くのイベントが自宅に居ながら参加できるなど、コロナ禍を意識した取り組みで映画の魅力を深く知ってもらう。
「青春デンデケデケデケ」のポスター ⓒPSC
開幕上映は「青春デンデケデケデケ」 芦原さん〝後輩〟と対談 事前収録映像を公開
今年の映画祭は、コロナ禍を受け、首都圏などで活躍する監督らの招へいを中止し、事前収録したトーク映像などを作品と一緒に届ける。
13日にレクザムホール小ホールで行う開会式の後は、昨年4月に亡くなった大林宣彦監督が作家芦原すなおさん（観音寺市出身）の小説を映画化した「青春デンデケデケデケ」（1992年公開）を無料上映。「青春デンデケデケデケ」はロックに情熱を注ぐ高校生の群像劇で、芦原さんの母校・観音寺一高校など観音寺市を中心に撮影が行われた。
映画上映の後には、2001年に行われた大林監督と芦原さんの対談のほか、観音寺一高校演劇部の生徒が芦原さんに高校時代などについて質問するトーク映像を公開。作中に登場するバンドのモデルになった「ザ・ロッキング・ホースメン」が、映画で使われた曲を演奏する動画も紹介する。映画とイベントの模様はインターネットでも配信する。
2日目の14日はイオンシネマ高松東で上映会を開催。佐々木希さん主演のラブストーリー「いきなり先生になったボクが彼女に恋をした」は、朝原雄三監督（高松市出身）の特別メッセージ付き。観音寺市を舞台にしたアニメ「結城友奈は勇者である―勇者の章―」は、昨年の上映作品の続編で、岸誠二総監督らによるトーク映像も紹介する。
（四国新聞・2021/02/12掲載）