香川の水事情たどる 江戸・明治の絵図など50点
香川の水事情を紹介する企画展「かがわ水ものがたり-ため池などにみる香川の水事情-」が香川県高松市亀水町の瀬戸内海歴史民俗資料館で開かれている。古文書などを通じ、温暖少雨の気候のため長年水不足に悩まされてきた先人たちの、水に対する強い思い入れを紹介している。5月9日まで。
会場には、江戸・明治時代のため池に関する絵図や古文書、民具、パネルなど約50点を展示している。
このうち、大規模な干害が頻発していた江戸時代の人々の貯水に対する工夫がうかがえるのが、「鵜足郡(うたぐん)下法軍寺村(しもほうぐんじむら)大窪池絵図」をはじめとするため池絵図。絵図はため池の貯水量を増やす「かさ上げ」やため池の築造などの際に設計図として使われ、池や周辺の道路、野山が色分けして描かれているほか、ふせんを貼り付けたり、貼っている紙を1枚めくると下に絵が示されていたりと、細かく丁寧に作り込まれている。
担当者は「いつの時代も、水は農家にとってなくてはならないもの。展示を通じ、香川の特性を改めて理解してもらえたら」としている。
入場無料。問い合わせは瀬戸内海歴史民俗資料館、電話087-881-4707。
(四国新聞・2021/04/08掲載)
瀬戸内海歴史民俗資料館
所在地 | 香川県高松市亀水町1412-2 |
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営業時間 | 9:00~17:00(入館は16:30まで) |
料金 | 無料 |
定休日 | 月曜日 |
TEL | 087-881-4707 |