香川県小豆郡小豆島町田浦の二十四の瞳映画村に、小豆島町出身の作家壺井栄(1899~1967年)の代表小説「二十四の瞳」にちなんだ12匹のこいのぼりが掲げられている。潮風を受けて春の空を気持ちよさそうに泳ぎ、観光客らを楽しませている。


銅像「せんせ あそぼ」近くの菜の花畑に掲げられている12匹のこいのぼり=小豆島町田浦、二十四の瞳映画村

銅像「せんせ あそぼ」近くの菜の花畑に掲げられている12匹のこいのぼり=小豆島町田浦、二十四の瞳映画村


 日本の風習を伝えようと、5月の端午の節句に向けて毎年実施。小説に登場する大石先生と12人の子どもたちを表現した銅像「せんせ あそぼ」の近くの花畑に4本の竹ざおを並べ、男児5人、女児7人に見立てた黒色のまごい5匹と赤色のひごい7匹を揚げている。

 こいのぼりの下には菜の花畑が広がっており、色鮮やかなコントラストが来場者を引きつけている。高松市から訪れた高校3年、藤井雪奈さん(17)は「こんな大きなこいのぼりを見るのは小学生の時以来。きれいですね」とにっこり。友人の高校3年、薦田若夏さん(17)は「こいのぼりの色の意味を知ると、二十四の瞳の映画が見たくなった」と話した。

 こいのぼりの掲揚は5月末までで、雨天や強風の日を除いて毎日行われる。菜の花は今月20日ごろまで見頃の見通し。

(四国新聞・2021/04/10掲載)


二十四の瞳映画村

二十四の瞳映画村


所在地 香川県小豆郡小豆島町田浦甲931
営業時間 9:00~17:00
料金 (個人)中学生以上790円、小学生380円ほか
TEL 0879-82-2455


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