いずれも高松一高音楽科出身でフルート奏者の若狭知恵、中村優花、ピアニストの香川明美の3人による公演「FLUTE&PIANO CONCERT 香川が生んだ奇跡のトリオ」が24日、香川県高松市玉藻町のレクザムホール小ホールで開かれる。安定した技術や豊かな表現力など、それぞれの持ち味を存分に生かした三重奏の華麗な音色を響かせる。(文中敬称略)


若狭知恵


 フルートの若狭は国立音大を首席で卒業後、プロオーケストラでの客演やソリストとして活躍し、昨年度の県文化芸術新人賞を受賞。中村は昭和音楽大を卒業後、昭和音楽大の非常勤講師を務めながらピアニストの姉とのデュオとしても精力的に活動する。ピアノの香川は、東京芸術大大学院を修了後、主に室内楽やアンサンブルピアニストとして多数のコンサートに出演している。


中村優花


 コンサートは同窓生の3人が、故郷・香川の人たちに重ねた努力の成果を感じてもらおうと企画。3人の共演は初めてで、C・P・E・バッハの「トリオソナタ ホ長調 Wq・162」やドップラーの「華麗なワルツ Op・33」、矢代秋雄の「2本のフルートとピアノのためのソナタ」など、古典から現代までの幅広い5曲に加え、それぞれのソロ演奏も届ける。


香川明美


 若狭は「古里の皆さまに成長した姿を見てほしい。生の音の魅力をぜひ体感して」と来場を呼び掛けている。

 14:00開演、13:30開場。入場料は2千円。問い合わせは〈miracletrio.concert@gmail.com〉。

(四国新聞・2021/04/22掲載)


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