香川県善通寺市吉原町の四国霊場73番札所・出釈迦寺(岡田幸恵住職)の境内に傘の妖怪などをモチーフにしたオブジェがお目見え。すげがさをかぶって舌を出すなどユーモラスな姿の「お遍路中のお化け」が参拝客を楽しませている。


境内に展示されている妖怪のオブジェ=善通寺市吉原町、出釈迦寺

境内に展示されている妖怪のオブジェ=善通寺市吉原町、出釈迦寺


 新型コロナウイルスの影響が続く中、岡田賢城副住職が参拝客に和やかな気持ちになってもらおうと企画。寺で余っていた番傘やちょうちんを活用するため、傘とちょうちんの妖怪のオブジェを中心に飾ることにした。

 オブジェは副住職と出釈迦寺の僧侶が制作。傘やちょうちんに色紙やテープなどを貼って顔をかたどり、マスク姿でウインクしたかわいらしいものや一つ目で舌を出したものなど約15個を飾っている。

 また、境内のあちこちに干支(えと)にちなんだ置物約130個を置いて雰囲気を盛り上げている。4月29日から5月9日までは手水(ちょうず)舎の鉢に花を浮かべて彩る「花手水」を行う。

 出釈迦寺は「親しみやすい表情の妖怪なので、ぜひ多くの方に見に来てもらえれば」としている。

(四国新聞・2021/04/29掲載)

四国霊場73番札所・出釈迦寺


所在地 香川県善通寺市吉原町1091
TEL 0877-63-0073


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