JR四国グループのステーションクリエイト東四国(高松市)は27日、香川県高松市浜ノ町の高松駅コンコースに、店員らと接触せずに商品が買えるタッチパネル式のモニターを設置した。地元の特産品など165点を扱い、利用者がスマートフォンなどで購入手続きをすると商品が自宅などに届けられる。新型コロナウイルスの感染防止だけでなく、新たな需要につなげる。同社によると、四国の公共施設への設置は初めて。


JR高松駅に設けられた商品が購入できるタッチパネル式のモニター=香川県高松市浜ノ町

JR高松駅に設けられた商品が購入できるタッチパネル式のモニター=香川県高松市浜ノ町


 無人販売は、縦1・9メートル、横約0・7メートルのモニターを指で操作し、希望の商品を選択。表示されたQRコードをスマホなどで読み取ると商品の通販サイトにつながり、電子決済で購入できる。商品の一部は併設の商品棚に展示しており、商品のサイズなども確認できる。

 販売するのは、うどんやオリーブオイル、盆栽など香川土産のほか、菓子工房ルーヴ(高松市)の商品など。購入すると指定した住所に配送されるため、大きかったり、壊れやすかったりして持ち帰りが難しい商品も買いやすいという。JR四国グループのツアー商品も扱い、四国への旅行需要も喚起する。

 ステーションクリエイト東四国は今後、全国各地の商品も充実させ、旅行客や出張中のビジネスマンだけでなく、通勤客などの利用も促進する。JR四国は「リアルとデジタルを融合した新たな販売方法を確立し、高松駅そのものが目的地になるようにしたい」としている。

(四国新聞・2021/04/28掲載)



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